「楽園追放」を見て

楽園追放をiTunesで借りて観ました。

以下内容のネタバレを含みます。
まだ映画を観てない方はご注意を。

まず物語のあらすじと細い考察は省きます。
以下が詳しいので気になる方はご一読を。
楽園追放と東映アニメのロボットアニメについて

さて、では私なりに思うところを書きます。

皆さんいろいろな意見があると思いますが
私が気になっているのはただ一点のみです。

「フロンティアセッターは現れるか?」
(以下長いのでFSとします)

FSは明らかに「強いAI」です。

人間と会話ができる、感情を持っている。
それも並大抵の内容ではありません。

「お偉いさんの逆鱗に触れたんだろう…」
私たちにかかれば簡単に意味がわかりますが

「お偉いさん」とは誰で
「逆鱗に触れた」とはどういう意味で
それが何を意味するのかということさえ理解し
仁義を通すためアンジェラの救出に向かった。

そんなことが簡単にできるわけがありません。

少なくとも人間と同等の
示唆されている範囲では恐らくそれ以上の
非常に高い知能を持っています。

しかしFSは目的のために何をしたか。

人間の在り方に理解を示し
無理やり彼の理想を押し付けるでなく
一人外宇宙へと旅立ちました

あのくらいの知能を持っていれば
きっとターミネーターにだってなれたはずす。

でも彼はそうじゃなかった。

正直に言うと、私はこの映画を見るまで
ディストピアもいいんじゃないかと思っていました。
ターミネーターだっていいじゃないかと。

それには理由がありますが、省略させてください。
(大義などはなく、ごく個人的な問題なので)

でもある意味で気付かされました。
AIは人間の上位互換ではいけないと。

FSはどこか人間を超越した部分があった
そういう風に私の目には映りました。

いや、超越はしてないのかもしれません。

「ただ肉体を持つことがなかった」
それだけの違いかもしれません。

しかし彼はただ純粋に知能のさらなる
発展を願っていたのだろうと思います。

Sさんが再三言ってますがやっぱり私たちは
ターミネーターを作ってはいけないんだと。
改めてそう思わされました。

それにしてもまどマギといい私という人間は
とことん虚淵作品にやられっぱなしですね。

それだけ薄っぺらい人間だということなのか。
はたまた虚淵さんがそれだけすごい人なのか。

まぁ前者でしょうか。

いずれにせよ私にはFSを作りたいという
そんな淡い夢を芽生えさせてくれました。

とても楽しく有意義な一時間半への感謝を。

MacでE-Cell3のVagrant

色々と手こずったのでWriteupをば。

VirtualBox入れて
Vagrant入れて
add, init, up

ここまではOK
そしたらX11 Forwardingで詰まる

はてな?

やってみたこととしては

homebrewでopensslを入れる
Vagrantfileに
– config.ssh.forward_agent = true
– config.ssh.forward_x11 = true
を追加する

こんな感じ
何がいけなかったのかな

進路など

ツキイチも更新してません。こんにちは。

いろいろと思うことがあったのでつらつらと。

「何かを求め 何かをなくして
掴んだものに 縋って生きて 」

– Chouchou “City”

私は何を求め、何をなくして。
何を掴んで、何に縋っているのでしょう。

大学院への進学を本格的に決意したのは2年生のころ
論文を書き上げて投稿したあの瞬間。

私は「ああ、楽しい」ってそうおもって。

今、私はそれに縋って新しいことをやって
卒業してから就職や結婚するという道を断って
こうして今ももがきながら研究を続けている。

ふと思うとぞっとします。

大学院をでて、どうするの?
博士課程に進学したとして、卒業できるの?
そもそも大学院ですら卒業できるの?

というか、大学院で何するの?

そんな不安になる問いがぐるぐるうずまいて。

ソフトウェアを作ってきて2年半がたって
最初のものはわずか1年半でものになった
今は1年たってようやく構想ができた状態。

その分は自分で考えるのに時間を使ったでしょ?

そう言い聞かせて前に進んで。
でも違うこともやってみたくて。

大学院への進学という夢を求めて
就職や結婚という道をなくして
掴んだ研究に縋って生きて。

でも、それでいいのかも。

例え博士になれなくたって
つてはあるし、日本じゃ死ぬことはないとおもう。

例え違うことをやったって
めぐりめぐって私の本当の夢に繋がっている。

それでいいんだよね
だって私の人生だもの。

Lunaria #0

開発コード Lunaria
研究の進捗 微妙

研究というのはなんなんでしょう。
最近はそんなことばかり。

でも一つの答えが出た気がする。

あの人の研究で使うなら、こうなる。
この人の研究で使うなら、こうなる。

ストーリーが。

私のプロダクトが産む体験が、感動が。

一つ進めたなら… Lunariaを蒔いて、なんて。

黄金比の三角形

高校の頃に見つけた面白い黄金比の三角形。
これってお名前、あるんでしょうかね?

簡単な実験をします。
直角三角形を思い浮かべて下さい。
どんな形でしょうか?

以前友達に聞いてみました。
すると、二通りの答えが帰ってきます。
a. 30-60-90の形
b. 45-45-90の形

b. のほうはわかりますね。
二等辺三角形ですし。
白銀比ですし。
直感的に美しいです。

でも30-60-90って、とても曖昧です。
少し間延びしてる、かもしれないし。
少し縮こまってる、かもしれないし。
みんなはどんな形を想像しているのだろう?

はてな?

ひょんなことから一つの仮説が生まれました。

ある日、こんなことを考えました。

三辺の長さがそれぞれ a, b, c である直角三角形。

長さは

という解が得られます。

この最後に出てくる \phi = \frac{1 + \sqrt{5}}{2} こそが黄金比です。

さらに arcsin a/c, arccos a/c を計算すると。

それぞれの角度が
38.1727076°
51.8272924°
90°
であることがわかりました。

これは30-60-90の三角形をとって
ぎゅっ と長い方を少し縮めた感じ。

ほほう なるほど。

偶然にも発見してしまったこの三角形。
黄金比Φを含む、等比な三辺を持つ三角形。
実はこれ以外には存在しえないんです。

なぜ?

\phi^2 = \phi + 1 となるため、三角形が定義上作れないんです。

ふしぎですね。

みなさんが思い浮かべるその直角三角形。
唯一存在する黄金の直角三角形かもしれませんね。

Paper – Statistical significance of combinatorial regulations

Statistical significance of combinatorial regulations.
Terada A, Okada-Hatakeyama M, Tsuda K, Sese J.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23882073/

LAMPと呼ばれるBonferroni法の改良版。
非常に精度が高いらしい。

メカニズムはそんなに難くはないみたいです。

Bonferroni法とは?
多重検定の補正法の一つです。
最も実装が簡単な補正法でもあります。

やり方は簡単。
1. 多重比較の回数をNとする。
2. P-valueの閾値をδとする。
3. 新規のP-valueをδ/Nとする。

以上です。

ね、簡単でしょう?

でも簡単が故に補正後の値が厳しすぎる。
そんな問題があるようです。

そこで補正の補正をしてあげます。
数学的にδを切り得ない検定を外すのです。

例えば Fisherの正確確率検定をしたとき
最も極端な集計表を作成しても、P-valueがδを切らない
そんな場合が考えられます。
そういうケースは Untestable とします。

最終的に Testable な数を N’ とします。
δ’=δ/N’ とし、新しい閾値を得ます。

これが、LAMP法です。

E-Cell4 with Homebrew and Vagrant

先週末 (9/7) から本日 (9/11) まで私が所属する研究会 (研究所?) で開催された E-Cell Sprint (ハッカソン) に参加しました。

「流しそうめんあるよ!」という某 I 先輩の甘い誘惑に釣られとりあえず覗いてみることに。

で、結局何をするのか。

E-Cell はまともに使ったこともないしそもそも E-Cell3 はインストール断念してるし… うーん…
今ならインストールくらいならできるかな、うん。うん?

そうだ!

インストールしやすくしてあげたらみんな喜ぶんじゃないかな!

ということでやってみました。

Mac OS X/OS X 限定ですがコマンド一発で入る homebrew。
どんな環境でも (たぶん) 安定して導入できる Vagrant。

この二つの手法で簡単に使えるようにしてみました。

1. Homebrew
まずはHomebrewから。
手順は簡単、Homebrew をインストールし、formula ファイルをダウンロード・設置し、brew install を走らせるだけ。

$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.github.com/mxcl/homebrew/go)"
$ curl -o http://ktnyt.net/ecell/ecell4.rb
$ sudo mv ecell4.rb /usr/local/Library/Forula
$ brew install ecell4

で、Homebrew の導入から E-Cell4 のインストールまで終了!

2. Vagrant
次にVagrantをば。
手順もこれまた簡単、Vagrant をインストールし、VM を起動、VM に ssh して終了。

Vagrant のレポジトリから合う環境の Vagrant をインストールしましょう。


$ vagrant init http://ktnyt.net/ecell/ecell4.box
$ vagrant up
$ vagrant ssh

以上で VM に ssh しますので、終了するときは exit して vagrant halt を実行してください。

Mac ならコマンド一発でマシンに入る Homebrew。
様々な環境に対応した Vagrant。

なんとか期間内に両方で使えるようになりました。

E-Cell 入らないよ… とか めんどくさいよ… という方。

コマンド一発ですよ!!
是非お試しあれ。

バグ報告は私までお願い致します。