カメラ女子基礎講座

女子である必然性はないです。
ただ最近カメラ女子仲間ができたので。

はじめに

私は基本的にNikonのページで学びました。
ここを見れば大体出てくる用語はわかると思います。
フォローアップとしてNikon以外のカメラについて。
レンズの項目で出てくる”FX”や”DX”は「フルサイズ (35mm)」か「そうじゃないか」だと思って下さい。

カメラの三値

ポケモンの三値といえば
– 種族値
– 努力値
– 個体値
ですね。
影響力は下に行くほど小さくなりますが、どれも大切です。

カメラの三値は
– F値 (絞り)
– シャッタースピード (露出)
– ISO感度
です。
個人的にはこの順番で重要だと思います。

とりあえずこれだけわかってれば撮れます。
ただし複数のレンズやズームを持っている場合は焦点距離も考えないといけません。
それについては先に挙げた解説ページが詳しいので省きます。

簡単にそれぞれの説明を書いて行きます。

1. F値 (絞り)

F値はざっくりと言うとレンズの明るさです。
F値が小さければ小さいほどレンズが明るいことを意味します。
絞りを絞るとレンズを通ってセンサに当たる光量が減ります。
全開に比べてどの程度減ったかを示すのがF値です。

F値が最も重要だと感じるのは、「被写界深度」にダイレクトに影響するからです。
言ってしまえば、「明るいほどボケ」ます。
携帯電話のカメラやコンデジでボケないのは基本的にレンズが暗いのが原因です。

私はボケボケの背景が大好きなので基本的に完全開放 (明るさ最大)で撮ります。
小物の写真だったり、人物画の場合はこれで結構キマった写真が撮れます。
この写真なんかは完全開放(F1.8)で撮ってます。
DSC_2030

しかし、これではダメな場面もあります。
例えば「集合写真」なんかは完全開放では撮りにくいです。
人間が前後に並ぶので、ある距離でしかピントが合わないと前後の人がボケます。
そんなの嫌ですよね。

こういう時はF値を上げてやる必要があります。
どのくらいまで上げるかは状況によります。
だいたい私は最初は5.6とかにすることが多いです。

2. シャッタースピード (露出)

シャッタースピードは速度なので露出の方が表現としては正しいです。
露出は長いほどセンサにあたる光量が増えて、短いほど減ります。
速度は遅いほど一定の距離を進むのにかかる時間が長く、早いほど短いです。
つまりシャッタースピードが遅いとセンサにあたる光量が増えて、早いと減ります。
シャッタースピードは基本的に整数で表現され、大きいほど早いことを意味します。
露出時間はたぶん基本的に1/n (n=シャッタースピードの値)です。

シャッタースピードを遅くすると光がたくさん入るので明るく映ります。
なので少し暗いバーなどで写真を撮る場合はシャッタースピードを遅めにします。
この写真は暗めの店内で完全開放・遅めのシャッタースピードで撮ってます。

Paulaner Weißbier

Paulaner Weißbier

しかし遅いシャッタースピードにはデメリットもあります。
まず遅すぎると手ブレが発生しやすくなります。
またスポーツ選手なんかは遅いシャッタースピードだと撮れません。
露出中に被写体が動いてしまうのでブレてしまうのです。

なので基本はなるべく早いシャッタースピードにすることだと思います。
ですが被写体の動きを強調したい場合は遅くするのもテクニックの一つですね。

3. ISO感度

これが一番単純です。
ただ単にセンサの光に対する感度です。
高ければ少ない光量を感知できるし、低ければ感知しにくくなります。

ISO感度は単純ですが非常に強力です。
暗い場所で動きのある被写体を撮りたい場合があります。
でも完全開放にしてもシャッタースピードをギリギリまで遅くしても映らない。

そんな時はISO感度の出番です。

ISO感度を上げてやると暗くても映るようになるんです。
この写真は暗い水族館でISO感度を上げて撮りました。
DSC_1578

ただしISO感度も万能ではありません。
上げれば上げるほどノイズが入り写真が荒れてしまうのです。
なので私は本当に最終手段として、必要な分だけ上げるようにしています。

設定方法 (目安)

以下は私がカメラを設定する手順です。

まずカメラを絞り優先モードにします。
するとF値に合わせておおまかに最適なシャッタースピードを決めてくれます。

そしたらF値を設定します。
ボケて欲しいのか、そうじゃないのか。
どれくらいボケて欲しいのか
出来上がりをイメージしながら調節します。

決めたら一度シャッタースピードを確認します。
この時遅すぎるようだったらISO感度を上げてやります。

ここでいったん一枚撮ってみます。

撮れた写真に応じて設定を変えていきます。

まずボケが気に入らなければF値を変えて撮り直します。

明るさに関しては以下のように対応します。
– 明るい
ISO感度を下げて、それでも明るい場合はシャッタースピードを上げる。
– 暗い
ブレない程度にシャッタースピードを下げて、ダメならISO感度を上げる。

ブレる場合はシャッタースピードを上げつつ、様子を見てISO感度を上げます。

この手順を繰り返しているうちにうまい組み合わせがたぶん見つかります。

悠長に設定している時間がなければ、最初にその辺を撮って設定します。
床でも近くにあるモノでもとりあえず撮って設定だけしておきます。
そしたら本番の撮影では微調整で済みます。

撮りまくってるとたぶんそのうちどういう場面ではどういう設定が…
って一瞬でわかるようになったりするんですかね。
私はなりません。

他にクリティカルなのはホワイトバランスとかでしょうか。
写真の色味が変わるのでいじると面白いです。

ここまでわかればあとは構図とかを勉強すればきっといい写真が!

コメント大歓迎なのでぜひお願いします!